2012年11月29日木曜日

今日は知り合いの造園業者の現場で松の剪定をまかされました。
初めて触る松でした。
二人の現場でもう一人は長い付き合いのある職人さん。
手を入れると「なんじゃ、こりゃ」という状態でした。
昨年から入っている現場だそうで、昨年は僕も知っている
職人さんがその松を剪定した事を聞きました。
「なんじゃ、こりゃ」という状態は何十年もかかって形成されたものです。
僕は今年どこをどう切るべきか、わかるようになりました。
昨年はどうやら、わからなかったのか、
−100点のままでした。決して自慢したい訳ではありません。
昨年その松を剪定した職人さんは、若くして、突然亡くなりました。

どうしていいいのか答えの解らないまま、十数年この仕事を、
がんばってきたんだな。と心が痛くなりました。
確かに色々な正解がある。
なぜ自分にとっての正解を見つけようとしないのか。
ずっと、道に迷ったままだと、本当に死んでしまう。

その職人さんは、結婚して、子供も授かって、たばこもやめて、
趣味もやめて、仕事をがんばっていました。
僕はたばこをやめれていません。
でも、一生終わりの無い、この庭師の奥の深さにすごく興味があり、
毎日と言っていいほど、難問をといては、楽しみを見いだしています。
確かにプロフェッショナルと言われる職業に楽なんて言葉はありません。
しかもすごいプレッシャーとの戦いの毎日です。
だから、自分の答えを見つけようとしないと、プレッシャーにつぶされてしまいます。

今日その松を剪定しながら彼のつらさが伝わってきました。
なぜか、悲しくなってきた。

数ヶ月まえ、彼の仏前に手を合わせました。

いつも強がっていたのに、本当は死ぬほどしんどかったんやな。
本当にお疲れ様でした。

庭師もプロフェッショナルを目標に一生、学ぶことが無くならない職業。
難問を一問ずつ解いて行けば、楽しい瞬間があります。

道に迷ったまま、いないように。必ず自分の答えがあると思います。

自問自答の今日。



2012年11月25日日曜日

今日は(正確には昨日)新しい出会いと、楽しい時間を過ごせた日でした。
仕事をしながら充実できる。こんな好い仕事と巡り会えた事に感謝。
また、自分に与えられた宿題と課題も頂きました。
宿題、ウメノキゴケの除去方法。松葉のこの時期に吉野でよくある黄葉。
課題、来年の樹木医取得
しかも、次回、再会のチャンスもありそうです。
メンテナンスに徹していると、決して生活は楽にはなりません。
でも、庭師としての大切な役割の一部分を担っています。
仕事をさせて頂いて、自分の生き甲斐も感じさせてくれる。
これが人生一生勉強とという意味なのかなと感じました。
さて、宿題の答えを探しにどこに行こうか。

2012年11月23日金曜日

今の時期、庭師はメンテナンスの真っ盛り。
仕事(生活)と仕事(生き様)、何時かは選ばないと、共存出来ないような気がしてきた。
僕は、メンテナンスも作庭も同じ次元でとらえている。
こんな自分にとって、充実した日とそうでない日のジレンマの連続。
メンテナンスを葉刈りと位置ずけていいんだろうか?
答えが出ず、眠れなくなってしまった。

2012年11月8日木曜日

宝塚市雲雀ヶ丘にある高崎記念館で伐採したヒマラヤ杉の切り株。
スナゴケとトキワシノブで老人ホームのエントランスで生き返りました。

2012年11月5日月曜日

阪南市でのメンテナンス。


昨年、松を美しくしてほしい。と依頼された。
ひょろひょろの揉み上げつずけられていた黒松。
まずは、しゃくり上げていた頭を伐採。
2年目何とかしっかりした芽が力ずよく芽吹いたので、
中芽をいれまくり。
さあ3年目から近藤流の真骨頂。

2012年11月1日木曜日

ありがとうございます。
気持ちよくお仕事させていただきました。
やっぱり樹木とお話し、しながらの余裕をもった
樹ずくりは自分も気持ちいい。


1年前から樹勢回復処置を依頼された松。
この松の生命力に期待します。と処置を施しました。
松くん、ありがとう。こんなにフサフサに。思いっきり、
枝を抜かして頂きました。
今年も処置を続けていただけますか?
と樹勢回復処置の仕事の依頼。
ありがとうございます。
さあ、八木派近藤流の真骨頂。